日本製紙連合会はこのほど、昨夏実施した「第12回手づくり絵はがきコンクール」の結果を発表した。

　「団体の部」の最優秀賞は、2年連続の最優秀賞受賞となる倉敷市立旭丘小学校（岡山県）。同校の手づくり絵はがきは、全校児童307名で取り組んだ圧巻の作品群。夏祭りの金魚すくい、虫取り、スイカ割り、花火、プール遊びなど、一人一人の「夏休みの思い出」が、小学生らしい純粋な視点と多彩な表現力で描かれていた。また紙の厚みや質感からも、牛乳パックから苦労してはがきを作った努力が手に取るように伝わり、多くの審査員の高い評価を受けた。

　「個人の部」の最優秀賞は、横浜市立中山小学校（神奈川県）の野田紀和さん。はがきいっぱいにトウモロコシが描かれ、たわわに実ったピカピカのトウモロコシが、食べられそうなほど上手に表現された作品。抄いた紙の出来映えのよさに加え、不揃いな紙の端をトウモロコシの粒に見立てるなどの工夫が随所に見られ、大胆にトウモロコシを切り取った構図、絵の技量とも高く評価された。

　このほかの受賞校・受賞者は次の通り。

【団体の部】◎優秀賞…▽尾張旭市立東栄小学校（愛知県、92作品）▽富士市立青葉台小学校（静岡県、88作品）　◎特別賞…▽札幌市立手稲東小学校（北海道、107作品）▽吹田市立千里新田小学校（大阪府、126作品）▽川越市立仙波小学校（埼玉県、45作品）▽西条市立庄内小学校（愛媛県、12作品）▽平塚市立大野小学校（神奈川県、119作品）

【個人の部】◎優秀賞…▽濱田琉碧（神奈川県）▽後藤祐士（埼玉県）　◎特別賞…▽溝口志歩（鹿児島県）▽浅野那月（秋田県）▽池田咲季（京都府）▽洞野愛美（神奈川県）▽清水璃胡（岡山県）▽齋藤真緒（兵庫県）▽星田穂奈美（大阪府）▽嶋津円香（東京都）▽青野きらり（愛媛県）▽佐野陽向（千葉県）

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future1/27号」より