日本新聞協会経営業務部はこのほど、「日刊紙の都道府県別発行部数と普及度」調査の結果を発表した。調査は日本新聞協会加盟の117紙を対象に行われ、内訳は朝夕刊セット36紙、朝刊単独紙68紙、夕刊単独紙13紙。なお前回の調査後、15年５月から中国新聞が夕刊を休刊し、朝刊単独に発行形態を変更している。

　調査結果によると、2015年10月現在の総発行部数は全地区で減少し、前年比△2.5％の4,424万6,688部となった。11年連続の減少を記録したものの、減少幅は過去最大だった昨年（△3.5％）より縮小した。このうち一般紙は△2.4％（4,069万1,869部）で11年連続減、スポーツ紙は△3.3％（355万4,819部）で15年連続の減少。ただし、減少幅はいずれも縮小した。形態別では、セット部数が△4.2％、朝刊単独が△1.9％、夕刊単独が△1.9％で、セット部数の減少幅が半減している。

　地区別の減少率を見ると、東京△4.5％、関東△3.4％、近畿△2.3％、四国△2.1％、中部△2.0％、中国△2.0％、北海道△1.8％、北陸△1.7％、九州△1.7％、大阪△1.3％、東北△1.2％、沖縄△1.2％となっている。また、１世帯当たりの部数は0.03部減少して0.80部、人口1,000人当たりの部数は12部減の436部だった。１部当たりの人口は0.06人増の2.85人。なお、セットの朝夕刊をそれぞれ１部と計算すると、総部数は5,512万1,134部となる。

　

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future1/28号」より