＝コクヨ＝

全事業好調で増収増益

　コクヨは、2015年12月期決算（2015年1～12月）を発表した（連結ベース、単位100万円、カッコ内は対前年増減率）。

〔2015年12月期〕

　売上高 304,276 （＋3.8％）

　営業益 11,102 （＋46.1％）

　経常益 11,880 （＋23.2％）

　当期益 6,312 （＋24.6％）

〔次期予想〕

　売上高 310,000 （＋1.9％）

　営業益 12,000 （＋8.1％）

　経常益 12,800 （＋7.7％）

　当期益 8,300 （＋31.5％）

　オフィス家具や海外事業の好調により増収となった。また営業利益も、増収に伴う売上総利益の増加やファニチャー関連事業の売上総利益率の改善により大幅増益となった。

○ステーショナリー関連事業…売上高は国内、海外事業とも伸長し、前年比＋4.2％。営業利益も、価格改定の浸透に努めたことに加え、海外事業の改善もあって前年比＋5.1％。

○ファニチャー関連事業…海外事業は中国の景気減速などにより厳しい状況だったが、国内事業の牽引により、売上高は前年比＋4.7％、営業利益は価格改定や工場収支の改善もあって同＋53.4％。

○通販・小売関連事業…LmD㈱の連結除外による減収があったものの、通販のカウネットと小売のアクタスの増収により売上高は前年比＋2.3％、営業利益は同＋16.2％。

 

期末配当を上方修正110周年記念配当を加算

　またコクヨは、2015年12月期の1株当たり期末配当を、普通配当 7.5円に創業110周年記念配当2.5円を加えて10円とすることを決めた。年間配当額は、中間期7.5円＋期末10円で計17.5円となる。

 

＝ザ・パック＝紙袋、紙器ともに好調で増収

　ザ・パックは、2015年12月期決算（2015年1～12月）を発表した（連結ベース、単位100万円、カッコ内は対前年増減率）。

〔2015年12月期〕

　売上高 88,043 （＋2.6％）

　営業益 6,232 （＋13.8％）

　経常益 6,468 （＋13.4％）

　当期益 4,067 （△5.9％）

〔次期予想〕

　売上高 90,500 （＋2.8％）

　営業益 6,400 （＋2.7％）

　経常益 6,600 （＋2.0％）

　当期益 4,200 （＋3.3％）

○紙加工品事業…売上高は前年比＋2.7％、営業利益は同＋15.6％。主力の紙袋は大量生産型紙袋が伸び、また子会社化した西日本印刷工業の売上も貢献、ザ・パックアメリカも好調で増収。紙器も食品用パッケージの堅調により増収。段ボールは生産市場が回復傾向にあることや、その他の業種でも売上が堅調だったため増収。印刷は受注が低調に推移し減収となった。

○化成品事業…活発なインバウンド消費の影響もあり、紙おむつ用製品が好調に推移。売上高は前年比＋5.9％、営業利益は同＋22.6％。

○その他…売上高は前年比△1.4％、営業利益は同△1.8％。

 

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future3/28号」より