王子硬式野球部（春日井市代表、以下「王子」）は、東海地区予選で第一代表権を獲得。7月15日から開催された第87回都市対抗野球に2年連続15回目の出場を果たした。

　7月17日の1回戦3日目、第三試合に登場した王子は強豪JR東日本（東京都代表、第82回大会優勝）と対戦。昨年のベスト4進出の立役者で、小野賞を獲得したエース近藤均投手が相手チームを10回散発5安打8奪三振と完封。打線は延長10回1死二塁で、新日鐵住金東海REXからの補強選手、加藤辰祐外野手が左中間にサヨナラ2ランを放って劇的な勝利を収め、初戦を突破した。

　2回戦は22日の第二試合、同じ東海地区の第二代表で2年ぶり21回目出場のHonda鈴鹿（鈴鹿市）と対戦。4回裏１アウト満塁からレフト前ヒット、エラーで相手チームに与えた2点を挽回できず、2回戦で惜しくも敗退した。

　なお王子グループは、同大会のカーボン・オフセットの取組みに協力した。日本野球連盟は、大会期間中の運営や選手・観客の移動などに伴い排出される温室効果ガスを、出場企業が保有するクレジットでオフセットすることにより、環境に配慮した大会運営を行うとしており、それに応じて王子グループも自社保有クレジットを提供したもの。クレジット提供量は300t-CO2、使用クレジットはJ-クレジット。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future8/15号」より