1枚から紙を買えるネット通販 紙販売のPapermall(ペーパーモール)

  • 新規会員登録
  • ログイン
  • マイページ
  • カートを見る
商品検索

紙の業界ニュース

2016/10/27

=凸版印刷=

曲がるカラー電子ペーパー世界最大32インチを開発
 凸版印刷は台湾のE Ink Holdings社と共同で、1枚のTFT駆動背面板で構成されたフレキシブルかつフルカラーの電子ペーパーとして、世界最大となる32インチの試作品の開発に成功した。
 試作品の電子ペーパーパネルは、カラー用の「E Ink Pearl」前面板と高精細フレキシブル基材による「Mobius」背面板で構成され、E Ink社が製造。凸版印刷は、このフレキシブル背面板に、従来はその素材特性上難しいとされていた位置精度良くカラーフィルタを形成する技術と、外からの光を反射して表示する電子ペーパーの表示特性に適した色再現技術を確立した。電子ペーパーに合わせて最適化したカラーフィルタを開発したことで、従来よりも明るい色調の再現を可能にしている。
 フレキシブルカラー電子ペーパーは、軽量で、太陽光下で優れた視認性を持ち、表示した画像を保持するのに電力を必要としないなどの特長がある。これにより、これまで設置が難しかった屋外や明るい場所でのカラー表示が可能になるとともに、大型表示装置として防災用掲示板などへの活用も期待できる。凸版印刷とE Ink社は、今後も技術開発を進め、2017年末までに商用化を目指す。防災、交通、製造・物流、小売、金融など幅広い分野で用途拡大に向けた取組みを推進していく。
 
CNFでバリア紙カップ
 また凸版印刷は、セルロースナノファイバー(=CNF)を用いて酸素バリア性を持たせた食品向け紙カップを開発、2017年3月からサンプル出荷を開始する。同社は、CNFをコーティングした紙器の開発を推進しており、今回の紙カップはその第一弾。CNFを活用したバリア紙カップは日本初。
 CNFは、紙の原料となる木の繊維を1μの数百分の一以下であるナノオーダーにまで微細化したバイオマス素材。“軽くて強い”、“熱変形が小さい”などの特長があり、自動車、家電、塗料、繊維などさまざまな分野で新素材として期待されている。パッケージへの応用は、従来品と比べて石化由来材料の使用量を削減するものとして注目されている。
 凸版印刷は今回、CNFの持つ酸素バリア性に着目、紙基材にCNFをコーティングすることでバリア層を形成し、食品の酸化劣化を防ぐ環境配慮型製品として開発した。匂いに対するバリア性を併せ持つため、保香性や保存時の移り香防止にも効果がある。同社は、この製品をカップ麺や菓子、アイスクリーム・乳製品など、食品向けに拡販していく考えで、CNFを用いた紙器全体で2020年度に約10億円の売上げを目指す。
 
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/24号」より
おすすめ

「紙」をお探しの際には、ぜひPapermallをご活用ください。

法人の方へ 素材のご相談
紙や機能紙、その他素材でお悩みの方は是非一度ご相談ください!
インクジェットロール
ペーパーモールでは様々な素材のインクジェットロールをご用意しています。
PaperMallでは株式会社スギノマシン協力のもと「BiNFi-s(ビンフィス)」トライアルセットを販売しております。
PaperMallでは株式会社スギノマシン協力のもと「BiNFi-s(ビンフィス)」トライアルセットを販売しております。