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紙の業界ニュース

2016/12/12

=日本製紙=高機能茶『サンルージュ』の認知症予防効果を確認

日本製紙と九州大学(立花宏文教授)はこのほど、高機能茶『サンルージュ』のアセチルコリンエステラーゼ阻害効果が、『やぶきた』をはじめとする主要緑茶43品種の中で最も高いことを確認した。また、『サンルージュ』の継続的な摂取により、加齢に伴う認知機能の低下が抑制されることが明らかになり、その効果も『やぶきた』より高いことがわかった。
 認知症高齢者の数は、2025年には700万人を超えると言われている(厚生労働省推計)。認知症予防についてはさまざまな観点からアプローチされているが、その中で、複数の研究機関が緑茶による予防効果を指摘しており、また緑茶成分と脳機能の関連についてもさまざまな研究結果が報告されている。
 そうした中、日本製紙は九州大学との共同研究により、高機能茶『サンルージュ』の認知症予防効果を検証してきた。神経伝達物質であるアセチルコリンを分解する酵素アセチルコリンエステラーゼの働きを阻害する効果を調べたところ、その阻害率は、主要緑茶43品種の中で『サンルージュ』が87.7%と最も高く、次いで『べにふうき』64.1%、『おくみどり』26.9%、『めいりょく』25.8%、『やぶきた』20.0%、『さえみどり』8.4%という結果が出た。
 また、老化促進モデルマウスを用いた試験では、『サンルージュ』の継続的な摂取により、加齢に伴う長期記憶能力の低下が抑制されること、学習能力の低下が抑制されることが明らかになり、その効果が『やぶきた』より高いことを確認した。同時に、『サンルージュ』は、認知症を引き起こす原因物質とされるβアミロイドの脳への蓄積を抑制することや、βアミロイドの蓄積に関連する遺伝子の発現に影響を与えることもわかった。
 『サンルージュ』は、農業・食品産業技術総合研究機構の果樹茶業研究部門が育種した高機能茶品種だが、挿し木増殖が難しかったため、日本製紙が農林水産省の基礎研究推進事業に協力し、「容器内挿し木技術」を活用して挿し木増殖法を開発、『サンルージュ』の普及に取り組んできた。
 『サンルージュ』は、緑茶特有のカテキンと赤い色素である機能性成分アントシアニンの両方を含み、これらの相乗効果による抗疲労・抗ストレス作用や眼精疲労改善の効果が認められていたが、日本製紙と九州大学の共同研究では、メタボリックシンドロームの予防効果も確認した。さらにヒト臨床試験の結果、食事と一緒に摂取することで「食後の血糖値の上昇が抑制される効果」も確認されている。今回の試験での成分分析では、ケルセチンやミリセチンといった植物由来の機能性成分を多く含むことが明らかになり、これらの成分が認知症予防に効果を発揮するのではないかと考えられている。
 日本製紙は、『サンルージュ』の認知症予防効果について今後も九州大学と共同で調査を進めつつ、普及に向けた取組みを進めていく方針。
 
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future12/19号」より
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