リンテックはこのほど、-196℃の低温環境下でも剥がれにくい粘着ラベル素材を開発、標準規格品として本格販売を開始した。液体窒素などで凍結保存する容器の表示・管理ラベルとして、用途提案していく。
一般的なラベルは、低温環境下で使用すると粘着剤が固まって粘着力が低下し、剥がれてしまうことがあるが、リンテックが開発したラベルは、常温で貼付した後に-196℃までの低温環境に置いても剥がれにくい。生体試料(血液、細胞)やワクチンを凍結保存する際などに貼る、医療・医薬関連の表示・管理ラベルに最適で、常温から低温まで繰り返し温度変化を与えても粘着性能を保つことができる。低温環境下での曲面追従性にも優れ、試験管やアンプル瓶などにもしっかりと貼付可能。
品揃えは、溶融型熱転写プリンタ向けの『CY5030』とレーザープリンタ向けの『CY50GA』の2アイテムをラインアップした。
株式会社 紙業タイムス社 「Future3/13号」より