日本製紙連合会が集計した1月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比＋0.7％の192.4万tと3ヵ月連続の増加となった。うち、紙は2ヵ月連続減で△0.5％の108.9万t、板紙は3ヵ月連続の増加で＋2.5％の83.5万t。主要品種のうち、新聞用紙、塗工紙、情報用紙、包装用紙が減少した。

　紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比＋24.8％の12.2万tとなり、13ヵ月連続の増加。うち、紙は＋1.3％の7.5万tで、東アジア、米国向けの増加により4ヵ月連続増。板紙は東アジア向けの増加により、＋99.4％の4.7万tと16ヵ月連続増。

　紙・板紙の在庫は前月比＋9.0万tの209.9万tで3ヵ月ぶりの増加。うち紙は＋6.9万tの140.1万t、板紙は＋2.1万tの69.9万tで、いずれも3ヵ月ぶりの増加。紙は印刷・情報用紙、新聞用紙などグラフィック用紙が増加し、板紙は段ボール原紙の増加が影響した。

〔主要品種の動向〕

＊新聞用紙…国内出荷は5ヵ月連続減で、△3.1％の23.2万t。

＊印刷・情報用紙…国内出荷は△0.3％の60.0万tで3ヵ月ぶりの減少。輸出は△5.5％の5.3万tで4ヵ月ぶりの減少

＊包装用紙…国内出荷は△2.9％の5.7万t、2ヵ月連続の減少。輸出は＋10.4％の1.4万tで7ヵ月連続の増加。

＊衛生用紙…国内出荷は＋0.5％の13.8万t、前月の減少から増加に転じた。

＊段ボール原紙…国内出荷は＋2.8％の65.9万tで3ヵ月連続増。

＊白板紙…国内出荷は＋1.0％の11.3万t、これも3ヵ月連続増。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future3/13号」より