国際紙パルプ商事は、第3四半期（2016年4～12月）決算を発表した。以下、数値は連結ベース、単位100万円、（　）内は対前年同期増減率。

〔第3四半期〕

　売上高 269,720 （△7.9％）

　営業益 765 （△48.9％）

　経常益 823 （△57.8％）

　当期益 901 （△17.6％）

〔通期予想〕

　売上高 354,000 （△9.2％）

　営業益 1,400 （△7.7％）

　経常益 1,500 （△19.1％）

　当期益 1,000 （△17.7％）

○国内拠点紙パルプ等卸売…売上高は前年同期比△4.4％、営業利益は同△16.0％。紙分野は、コピー用紙が堅調に推移したが、出版用紙の落込みや円高による輸出減少で前年割れ。板紙も輸出不振や台風被害などにより、青果物用途の段ボール原紙が低調となり前年割れ。古紙は、雑誌や印刷物の落込みや、天候不順により発生量が減少した。

○海外拠点紙パルプ等卸売…売上高は前年同期比△24.9％、営業損益は△6億2,400万円（前年同期は△2億円）。米国は塗工紙・段ボール原紙ともに輸出入が振るわず、全体として低調。東南アジアは通貨安で成長が鈍化し、売上げが伸び悩んだ。東アジアは、中国が事業構造改革に伴う得意先の選別などにより大幅減収、香港は紙を中心に売上げが減少したことに加え貸倒の発生もあり、損失計上となった。

 

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future3/20号」より