福岡県産の八女手漉き和紙に、葛飾北斎の代表作「凱風快晴」と「神奈川沖浪裏」を印刷したカードが、4月13日に㈱ユニパアクスから限定発売された。来たる5月25日~8月13日の日程で開催される、大英博物館の特別展「北斎―大波の彼方へ」に合わせて商品化されたもの。同博物館は多数の北斎作品を所蔵しており、中でもこの2作品は特別展の目玉となる。
日本伝統の文化遺産である八女の手漉き和紙が長年、大英博物館の収蔵品修復に使われていることから、この特別展に出展できれば、と久留米大学・文化財保存科学研究部会と紙工芸研究者の協力を得て制作された。
発売元の㈱ユニパアクスは、これまで『和紙周遊―和紙の機能と源流を尋ねて』や、セルロースナノファイバーと関係の深い『リグニン化学研究法』の出版を手がけるなど、多年にわたり紙産業と関わってきている。今回は世界に手漉き和紙を発信する好機と捉え、6枚合わせの強靭な八女和紙に、すみだ北斎美術館の協力を得て前記2作品の画像を刷り込んだ。
初版1,500部の限定で、価格は封筒付き2枚セットが900円(税・送料別)。問合せは電03-3667-3951またはEメール:kenaf@unipacs.co.jpまで。
株式会社 紙業タイムス社 「Future5/12号」より