リンテックはこのほど、米国の連結子会社Madico, Inc.の収益改善のため、抜本的な経営合理化を実施すると発表した。
Madico, Inc.はマサチューセッツ州とフロリダ州に生産拠点を持ち、ウィンドーフィルム、太陽電池用バックシートなどの機能性特殊フィルムを製造販売してきた。しかし、業績を牽引してきた太陽電池用バックシートの急速なコモディティ化に伴う受注の減少や価格下落によって、収益の確保が困難な状況に陥り、2012年からは大幅な営業損失が続いている。これまでも経営合理化には取り組んできたが、大きな効果は得られていない。現状では営業赤字からの脱却が難しいと判断し、今回、太陽電池用バックシートからの撤退を含め、抜本的な経営合理化を行うこととしたもの。合理化の概要は次の通り。
①マサチューセッツ州の拠点で製造販売している太陽電池用バックシート事業から完全撤退する
②生産拠点をフロリダ州の拠点に集約し、マサチューセッツ州は新製品開発のための研究開発拠点とする
③マサチューセッツ州の拠点の従業員を中心に人員削減する
株式会社 紙業タイムス社 「Future7/10号」より