日本製紙連合会が集計した6月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比＋0.2％の207.9万tで、2ヵ月連続の増加となった。うち、紙は△1.4％の110.4万tで、前月の増加から減少に転じた。板紙は8ヵ月連続増で＋2.0％の97.5万t。主要品種は、新聞用紙、非塗工紙、塗工紙を除き前年同月を上回った。

　紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比＋9.9％の12.4万tで、18ヵ月連続の増加。うち、紙は△4.4％の7.9万tで、東南アジア向けの減少により2ヵ月連続の減少。板紙は東南アジア向けを中心に21ヵ月連続増となり＋48.3％の4.6万t。

　紙・板紙の在庫は前月比△1.3万tの212.9万tで前月の増加から減少に転じた。うち、紙は品種によって異なるものの3ヵ月ぶりの減少となり、△0.2万tの141.9万t。板紙は△1.1万tの71.0万t、段ボール原紙の減少により前月の増加から減少に転じた。

〔主要品種の動向〕

＊新聞用紙…国内出荷は10ヵ月連続減で△5.1％の22.6万t。

＊印刷・情報用紙…国内出荷は△1.4％の60.7万tで前月の増加から減少に転じた。輸出は△11.7％の5.5万tで4ヵ月連続減。

＊包装用紙…国内出荷は＋1.2％の5.8万tで前月の減少から増加に転じた。輸出は＋14.2％の1.5万tで前月の減少から増加に転じた。

＊衛生用紙…国内出荷は＋0.2％の14.9万t。2ヵ月連続の増加。

＊段ボール原紙…国内出荷は＋2.2％の78.8万tで8ヵ月連続増。

＊白板紙…国内出荷は＋1.1％の12.0万tで4ヵ月連続の増加。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future８/２１号」より