大日本印刷(株)は、活版印刷の風合いを再現したオリジナル書体「秀英体」の「にじみフォント」を(株)モリサワにライセンス提供した。モリサワは、「秀英にじみ明朝L」をDTP用のフォント製品として今秋に販売するほか、Webフォントサービスでも提供する予定。モリサワは、2009年からDNPのライセンスに基づいて秀英体フォントを順次発売しており、今回、その第7弾として1書体を追加して計22書体となる。「秀英にじみ明朝L」は、活字が紙に押し付けられることでインクがにじみ、文字が自然に太くなるという活版印刷の風合いをデジタルフォントで再現した書体。活版印刷に見られる活字の自然なゆらぎやにじみを分析し、その結果を「にじみ効果」として文字の線画に施している。書籍の本文やポスターの見出し等での利用を想定して調整したことによって、「秀英明朝L」よりも太く、柔らかい印象を与える。また、スマートフォンやタブレット端末などのデジタル機器に表示した際のちらつきが抑えられるため、眼にやさしく読みやすい書体。
今秋よりモリサワのDTP用フォント製品などで利用可能に
PJ web newsより