大日本印刷(=DNP)は、グループ会社「主婦の友社」の株式を、カルチュア・コンビニエンス・クラブ㈱(=CCC)グループのカルチュア・エンタテインメント㈱(=C・E)に、2017年12月15日付で売却した。
女性誌の草分けとして、社名の由来となった『主婦の友』を出版してきた主婦の友社は、『主婦の友』休刊後も『Ray』『mina』などの女性誌や生活・実用書を出版・発行し、その企画・編集力で出版市場を活性化してきた。DNPは、09年5月に主婦の友社から要請を受け出資して以来、書店の販売情報を活かした出版企画や出版部数判断、フレキシブルな印刷を可能とするツール、出版社の製造業務を効率化できるシステム、メディアビジネスの立ち上げなど、多くのソリューションを共同開発してきた。
C・Eの親会社であるCCCは、蔦屋書店を中心にライフスタイルの提案を事業ドメインにしており、その提案の幅を広げていくうえで、主婦の友社の実用分野、ファッション分野のコンテンツ編集力、企画力を高く評価している。DNPは、主婦の友社の成長のためには両社の連携が有効と判断し、自社の保有する主婦の友社の全株式(議決権比率99.9%)の売却を決定した。
<主婦の友社の概要>
〔本社〕東京都文京区関口1-44-10
〔代表者〕矢﨑謙三
〔創業〕1916年9月18日
〔事業〕雑誌・書籍・ムックの発行、コンテンツ販売と関連事業など
〔資本金〕1億円
〔売上高〕2017年3月期86億円
〔従業員〕134名(17年6月)
株式会社 紙業タイムス社 「Future1/15号」より