ソイインキ、ソイインクとも呼ばれる。一般の印刷用インキに含まれる石油系溶剤の一部を大豆油に替えたもので、植物油系溶剤+石油系溶剤、石油系溶剤ゼロの2種類に大別される。大豆という栽培可能な資源を利用することにより、限りある石油資源の使用を抑えることができる、という考えから1970年代のオイルショック以降、非石油系インキの開発を目指したのが発端だが、現在では揮発性有機化合物(VOC)の発生を抑えた「環境にやさしい」インキとして定着している。「環境にやさしい」側面としてはこのほかにも、紙とインキが分離しやすく再生紙へのリサイクルに適している、埋立て処理された場合、土中での生分解性に優れる─ことが挙げられる。
出典:「知っておきたい紙パの実際2009」株式会社紙業タイムス社