印刷物や原稿・画稿などを糸や針金、接着剤などで綴じて表紙をつけ、冊子や書籍・雑誌の体裁に仕上げること。媒体・用途に応じてさまざまな綴じ加工が行われる。主なものとして、雑誌などの背の中央に針金を通して綴じる「中綴じ(針金綴じ)」(週刊誌など)、背の部分を3mmほど断裁して接着剤で綴じ、表紙でくるんだ「無線綴じ」(少年誌、一般雑誌、写真集、文庫など)、本の背から5mmほどの位置(ノド)を針金を通して綴じる「平綴じ」(教科書、コミックなど)、本の背を糸で縫うように綴じる「糸綴じ」(百科事典、一般書籍など)、折り工程で背に無数の切込みを入れておき、接着剤で綴じて表紙でくるむ「網代(あじろ)綴じ」(一般書籍、文庫本など)がある。このほか、メモ帳や便せん、レポート用紙など1枚ずつ剥がすことができるように糊で綴じたものは「天糊(てんのり)」と呼ばれる。
出典:「知っておきたい紙パの実際2009」株式会社紙業タイムス社