バイオマス(biomass)とは動植物から生まれた再生可能な有機性資源で、①肥料・燃料などに利用できる廃棄物系(家畜排せつ物、生ゴミ、パルプ廃液、製材工場残材、建築廃材、下水汚泥など)、②でんぷん・油などに利用できる資源作物(さとうきび、米、芋類、とうもろこし)、③未利用バイオマス(稲わら、もみがら、林地残材など)がある。バイオマスボイラー(biomass boiler)とは、重油や石炭などの化石燃料ではなく、非化石燃料であるこれらバイオマスを使用することにより、エネルギーの有効利用を図るボイラーで、「新エネボイラー」と呼ぶこともある。未利用エネルギーの有効活用で廃棄物を減らすことができ、エネルギーコストの改善やCO2排出量の削減により地球温暖化防止にも役立つことから、近年は製紙会社での採用例も急速に増えている。
出典:「知っておきたい紙パの実際2009」株式会社紙業タイムス社