紙には抄紙の段階で、縦への引っ張り強度が高いものと、横への引っ張り強度の方が高いものとがある。このうち、抄紙機の進行方向に並行な紙の方向を「縦目」または「T目」という(技術的にはmachine direction=MD)。また抄紙機の進行方向と直角な紙の方向を「横目」「Y目」という(技術的にはcross direction=CD)。その紙の縦横どちらがT目かY目かを見分けるには、比較的破りやすい方がT目、破りにくい方がY目というのが目安となる。新聞用紙はT目が多く、書籍用紙などにはY目が多い(頁をめくりやすいため)。一般に四六判サイズの対応ではY目が多く、菊判サイズにはT目が多い傾向がある。
出典:「知っておきたい紙パの実際2009」株式会社紙業タイムス社