2004年に世界新聞用紙生産量は3921万㌧と最高記録を達し、その後2007年3754万㌧、2008年3700万㌧、2009年3233万㌧と下降した。世界新聞用紙主要生産地である北米地区の生産量が一挙に減少し、2010年から上向きとなった。北米地区の生産量減少の主要原因は北米、欧州及び日本等先進国の新聞発刊量が著しく低下した為。急速に発展するネット社会で新種媒体と厳しい競争に会い、金融危機による経済衰退の影響から多く国、特に先進諸国の新聞業界は未だかつてない危機に遭遇した。世界新聞協会の統計では、2005年以降、米国及びカナダの日刊紙の発行量は年年減少傾向にある。その他の諸国でも同様の傾向を示し、2006-2010年日本の日刊紙発行量は5230万部から4930万部へ5.7%減少、2006―2009年ドイツ日刊紙発行量は6.4%減少、英国9%減、スペイン28%減、イタリア6.5%減となっており、発行量の減少が新聞用紙生産量の減少の大きな原因となっている。 4月25日付け 中国紙網から抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ