米国の大手ライナーボード・メーカー各社は、昨今のドル高、世界的な需要低迷、海外市場での市況軟化にもかかわらず、米国内市場の適度なバランス維持の為、積極的に海外輸出市場へ打って出ている。米国森林紙製品協会が発表した最新の統計によると、同国11月の輸出向けクラフトライナー生産量は、前年同月比4.3%上昇して35万6千トンとなり、1月~11月の生産量累計も前年同期比3.8%上向いたとしている。市場関係者によれば、その他諸国のクラフトライナー・メーカーも、輸出に有利な為替動向に加え国内需要の停滞を理由に輸出量を増やしているのが現状であるものの、一方この状況が輸出価格の段階的な崩壊を招いているとしている。
12月18日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ