Asia Pulp & Paper社(APP社)がパルプ年産280万トンの生産能力を有するOKIパルプ工場を10月に稼働スタートさせるであろうとの憶測から、複数の中国パルプ・ユーザーや輸入商は7月発注分の輸入パルプ数量を低めに抑えていたことが分かった。7月発注分の北米・南米パルプ・メーカーの貨物が中国へ到着するのは9月以降となるが、中国輸入商は巨大なLBKP工場の操業が始まれば、特に同品種を在庫として無駄に抱えるリスクを回避する目的で発注数量を抑えたもの。中国通関当局が公表した最新の統計によると、同国9月のパルプ輸入量は前月比9.2%急減の約179万トンとなったが、落ち込みはLBKPが顕著で、前月比16.8%減の677,194トンに終わった。一方、NBKPの輸入量も前月比7.2%減の667,896トンであった。但し、9月の輸入量合計は前年同月の約175万トンからは1.9%微増となった。
10月31日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ