アルゼンチン政府は、中国とフィンランドから輸入のコート紙に関して、反回避(anti-circumvention)の調査を開始することを決定したことが分かった。アルゼンチンの製紙メーカーLedesma社の申し立てにより実施される今回の調査は、前出の2ヶ国を原産国とするコート紙が、2012年から賦課が義務付けられているアンチダンピング課税を逃れているのではないかとの疑義を明らかにする意図があるとしている。調査の対象となる製品は、コート紙、塗工板紙の巻取りもしくは平判で、パルプ化法にメカニカルもしくはケミメカニカルを適用したファイバーが10~50%含まれているものとしている。同国は2012年6月に、既に米国・フィンランド・オーストリア・中国から輸入のコート紙に対し、それぞれ63.51%、91%、98%、39.56%のAD課税を科していたもの。
1月10日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ