ブラジルの大手総合クラフトライナー・メーカーや紙袋メーカーは、このところ海外ユーザーが特に米国の定期購入先からの十分な供給を受けられないことが原因で、中南米市場、北米市場向けの輸出量が上向いていることが分かった。既にPPIが報じた様に、米国IP社Pensacolaライナー工場で蒸解釜の爆発による生産中断の影響もあり、現在、米国の同業界の工場稼働率は高い90%の範囲で推移している。しかも、動揺した複数の米国工場が不足しているクラフトライナーの生産に注力し始めたことで、クラフト紙市場の需給も逼迫する状況となってきたとしている。この結果、2016年第4四半期にトン当たり50ドルの値上げを実施したのに続いて、需給逼迫が米国の製紙およびパッケージ・メーカーに3月新たな値上げを発表する機会を与えてしまったとしている。
2月21日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ