オーストリアの紙パルプ業界は、成功裡に終了した2016年を振り返ることができる。紙パルプ業界団体Austropapierによると、同国の紙生産量は3年連続で増加をみせ、紙パルプ合計で約500万トンに達し、前年比0.6%増となった。しかし、同協会は同国のグリーンエネルギー法とその産業への影響についての懸念を繰り返し表明したとしている。また、同協会によると、同国の複数の製紙メーカーは昨年すべての品種で生産量を上げたことが分かったとしている。特に、デジタルメディアとの競争激化から最も苦しんでいるグラフィック紙分野でも、前年比0.3%微増の270万トンへ数量を引き上げたと付け加えた。更に、包装紙と板紙の生産量が前年比1.1%増の190万トンであったことに加え、衛生用紙を含む特殊紙部門の生産量は同0.9%増の31万トンとなったとしている。
4月20日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ