フィンランドを本拠とするStora Enso社は、今年2月に欧州市場に於ける構造的な雑誌本文用紙需要の低迷を理由に、スウェーデンに位置する同社Kvarnsveden工場8号機を永久閉鎖する計画であると公表していた。工場従業員との共同決定の為の交渉は現在継続中であるものの、8号機は昨日閉鎖されたことが分かった。また、今回の工場再編と閉鎖によって影響を受ける従業員の数は、2017年第3四半期中に決定されるとしている。この8号機は、SC紙年産10万トンの生産能力があった。一方、同工場に於ける8号機の閉鎖は、Stora Enso社全体のSC紙販売には影響を与えないとしており、同社は欧州内で引き続き同工場12号機およびドイツMaxau工場、ベルギーLangerbrugge工場でSC紙を生産していく。更に、中国のDawang工場からもSC紙の供給を行なう。
6月22日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレードブログ