Eurostatが発表した最新の統計では、7月ユーロ圏19ヶ国の季節要因調整後の失業率は9.1%と、前月6月の数値と同様に推移、前年7月の10.0%からは1%近い減少となった様に長期的な雇用水準はゆっくりと改善に向かいつつある。この数字は2009年2月以来の低水準となっている。一方、EU28ヶ国の7月失業率も7.7%で前月と同様の横這い推移、前年7月の8.5%からは減少をみせた。この数字は2008年12月以来の低水準となった。7月ユーロ圏19ヶ国の約1千4百86万人を含むEU28ヶ国の男女約1千8百92万人が失業している状態にある。前月と比較するとEU28ヶ国の失業者は約9万3千人増加、ユーロ圏19ヶ国でも約7万3千人が増加となった。前年同月比ではEU28ヶ国では約192万8千人減、ユーロ圏19ヶ国では約130万9千人減となっており、ヨーロッパ全体でみれば雇用情勢は着実に改善されている。7月失業率の低かった国はチェコの2.9%、ドイツの3.7%、マルタの4.1%、一方高かった国はギリシャの21.7%、スペインの17.1%であった。
【参考】
ユーロ圏19ヶ国:ベルギー、ドイツ、エストニア、アイルランド、ギリシャ、スペイン、フランス、イタリア、キプロス、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルグ、マルタ、オランダ、オーストリア、ポルトガル、スロベニア、スロバキア、フィンランド
EU28ヶ国:上記19ヶ国+ブルガリア、チェコ、デンマーク、クロアチア、ハンガリー、ポーランド、スウェーデン、ルーマニア、イギリス
8月31日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレードブログ