フィンランドに於ける森林産業では、このところ経済成長が上向いており、輸出が拡大していることが分かる。しかしながら、競争力の重要性は、高まりつつあるコスト圧力と引き続く紙需要の減少傾向によってますます浮彫りになってきている。経済成長は年初早々に回復をみせたものの、フィンランド全体の経済面で見ると、過去10年間は失われた時間と見なすことができる。従って、同国が他のユーロ圏諸国に追い付いたのはあまりにも遅過ぎたとしている。経済見通しとしては、今後、中期ペースでは成長が減速し始めると予測している現在、我々が目撃している成長レベルに対しては、今より緩慢な経済政策では許されるものではないとしている。一方、現在のフィンランドの輸出回復は、ロシア経済急落の終息、中国および米国向け輸出の改善などの要因によって支えられている。
8月31日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレードブログ