日本製紙は4月1日納入分から、エヌピーパックを中心とした牛乳・清涼飲料向け飲料用紙容器を対象に、10~15%値上げする。
飲料用紙容器の主原料である輸入原紙の価格は、パルプ価格の高騰に加え、新興国の需要増に伴って世界的に需給が逼迫し、急激に上昇している。また昨今の円安から、ポリエチレン樹脂や包装材料、燃料などの価格も上昇しており、飲料用紙容器の採算は非常に厳しい状況となっている。同社は今回の値上げについて、「輸入原紙を中心とした原材料価格の高騰は、これまでのようにコストダウンだけで克服するのは難しい」と説明している。
株式会社 紙業タイムス社 「Future2/10号」より