大王製紙は、連結ベースの資金効率を向上させるため、グループの資金を一元的に管理するキャッシュ・マネジメント・システム(CMS)を導入した。
〔導入時期〕2013年11月~14年6月にかけて順次導入(14年6月末時点で25社導入の見込み)
〔統括会社〕大王製紙
〔参加会社〕国内連結子会社
【システムの概要】
大王製紙・国内連結子会社間の銀行口座を連携させてグループの資金を一元管理し、国内連結子会社の余剰資金を大王製紙に集約する。また資金が必要な国内連結子会社には大王製紙から配分することで、グループ資金効率を向上させる。同時に大王製紙は、国内連結子会社の銀行口座の資金移動を監視できるようになり、資金面でのガバナンス強化が図れる。
同社ではCMS導入によるコスト削減効果として、グループ全体で2013年度末までに60億円、14年度末までに100億円(累計160億円)程度の有利子負債圧縮を見込んでいる。なお、収益改善および資産売却、棚卸資産圧縮などの財務体質改善策と合わせると、13年度末の連結有利子負債残高は、12年度末実績の4,497億円から約300億円削減となる、4,180億円以下となる見込み。
株式会社 紙業タイムス社 「Future4/21号」より