大阪府は7月29日、南海トラフ巨大地震や大規模災害などに備え、次記のような内容で三井住友海上火災保険および西日本段ボール工業組合(西段工)と防災協定を結んだ。
◎三井住友海上火災保険…▽大規模災害に備えた府民・企業などを対象とした地域防災イベントの参画や防災セミナーの開催および講師派遣▽防災啓発グッズやパンフレットなどの作成配布▽スマートフォンアプリを活用した大阪府内の避難所情報の掲載
◎西日本段ボール工業組合…大規模災害時、開設される避難所に段ボール製簡易ベッド、段ボール製シート、段ボール製間仕切りなどを提供する
西段工が大阪府と防災協定を結ぶことになったのは、東日本大震災時にセッツカートンとJパックスが共同で段ボール製品を避難所に提供し、大阪で注目されたことが発端。その後、両社は各地の小規模自治体と同様の協定を締結してきたが、都道府県や政令都市といった大規模自治体への物資供給は、個々の企業では対応できない可能性があることから今回、西日本の段ボール企業を束ねる西段工が協定を結んだ。今後、大規模災害が起きた時には、西段工の会員企業が連携して物品を避難所に提供する。
7月29日、大阪府公館大サロンで協定調印式が行われ、大阪府の小河保之副知事、三井住友海上火災保険の太田誠一専務などとともに、西段工から大坪清理事長らが出席した。
株式会社 紙業タイムス社 「Future8/25号」より