日本印刷産業機械工業会が実施している「Japan Color認証制度」で、このほど初めて海外企業が認証を取得した。
認証を取得したのは韓国のTara TPS(資本金5億円。従業員293名。http://www.taratps.com/)で、取得した認証は標準印刷認証。同社は最新のCTP設備、枚葉・輪転印刷機、無線・中綴製本機など、大量生産可能な生産システムを備えており、すでに米国の認証制度「G7 Master」を取得している。そうしたこともあって、Japan Colorの現場立会い本審査では、その高度なカラーマネジメント技術を活かし、スムーズな認証取得となった。今後はJapan Colorをアピールしつつ、グローバルな受注拡大を図っていくとともにマッチング認証、プルーフ運用認証も取得する予定。
「Japan Color認証制度」は、オフセット印刷の標準色として策定されたJapan Colorをもとに認証する制度。印刷色の標準的な基準を設け、公正な第三者機関が認証することで、認証を取得した印刷会社は対外的にアピールでき、同時に品質管理の徹底や刷り直しの削減を図れるなどのメリットがある。標準印刷認証、マッチング認証、プルーフ運用認証、プルーフ機器認証から成り、このうち標準印刷認証は8月末時点で161工場が取得している。日本印刷産業機械工業会では、認証取得のコツとメリットを解説するセミナーを定期的に開催している。開催日や場所などの詳細は、Japan Colorのwebサイト(http://japancolor.jp/)を参照。
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/7号」より