南日本段ボール工業組合(=南段工)は11月10日、長崎県と防災協定「災害時における段ボール製品の調達に関する協定書」を結んだ。南段工は2013年12月、佐賀県とも防災協定を締結しており、これは業界団体としては全国初。
今回の協定の目的は、長崎県によれば、「被災現場のニーズに応じて必要な物資等を必要な数量だけ、迅速に被災地に供給する方策として、広範に物資調達可能な者とあらかじめ協定を締結し、現物の備蓄にかえるもの(流通備蓄)」。南段工は長崎県の求めに応じて、段ボール製品(段ボール製簡易ベッド、段ボール製シート、その他)を提供していくことになり、その物資代および輸送費用は長崎県が負担する。
なお、長崎県は南段工以外とも防災協定を結んでおり、長崎県生活協同組合連合会、コンビニ(セブン・イレブン、ファミリーマート、ローソン)、スーパー(イオン九州、イズミ、マックスバリュ九州)、サントリーフーズ、伊藤園との間で物資等の供給に関する協定を、またレンタルのニッケン長崎営業所とは、仮設トイレの供給に関する協定を締結している。
株式会社 紙業タイムス社 「Future11/24号」より