2015年8月11~16日にブラジル・サンパウロで開催される、第43回技能五輪国際大会印刷職種部門に向けた日本代表選考会(日本印刷産業連合会主催)がこのほど終了。第1位にトッパンコミュニケーションプロダクツ札幌工場印刷課の堀洸太さん(写真中央)が選ばれた。これにより堀さんは、印刷職種部門の日本代表選手候補として中央職業能力開発協会に推薦され、12月に正式決定する。
隔年で開催される技能五輪国際大会は、若い技術者がその技を競う場として知られる。印刷職種部門が設けられたのは2007年の日本(沼津)大会の時で、来年で5回目となるが、過去の大会印刷職種部門ではいずれも日本の代表選手が健闘、印刷業界で働く若人の大きな目標として定着している。
堀さんは北海道岩見沢市出身の21歳。普段は大型機械の助手をしているそうだが、日本代表選考会に出場したことのある工場の先輩たちが、選考終了後に技術レベルを向上させているのを見て、自分もチャレンジする気になったという。
今年は全国10社から17名の応募があり、8月1日の第1次選考(筆記試験)で6名に絞られ、8~9月に調肉・実機のトレーニングを受けた。最終選考は10月7~9日に1日2名で実機試験。その中でも「抜群に印刷技術が良かった」(田中剛審査委員長)堀さんが第1位に選ばれた。本番の技能五輪国際大会では、12ヵ国以上の国の代表選手と技を競う。
株式会社 紙業タイムス社 「Future11/24号」より