中越パルプ工業のオリジナルカレンダー「日本の彩2016年 染と織の意匠」（写真）が、第67回全国カレンダー展で「銀賞」と「審査員特別賞（上條喬久賞）」を受賞した。

　同社は例年1作品のみの応募ながら、「日本の彩」シリーズは2008年から9年連続の受賞。過去には5年に1度の最高位「内閣総理大臣賞」を受賞したほか、ドイツ国際カレンダー展でも銅賞を3回受賞するなど、国内外で高い評価を得ている。今年は、第1部門（一般企業カレンダー、印刷会社の自社用カレンダー）で銀賞に入賞し、さらに各審査員がそれぞれに認める優れた作品として審査員特別賞に選出された。

　「日本の彩 2016年」の図柄に採用されたのは、江戸から明治にかけて日々の暮しの中で広く用いられてきた木綿糸の染と織の縞切り。使い古された布は裂かれ、ほどかれて、再び織られ、また違った美しさをたたえて再生される。カレンダーは、自然の中で円環する美しい日本の暮しの面影を表した“匿名の意匠の彩”とも言える作品となっている。用紙には、日本の竹だけで作られた『竹紙100ホワイト』を2014年から採用しており、絵柄の和テイストとマッチした落ち着いた印象を与えている。企画・制作：高岡一弥氏、印刷：丸山印刷。

　第67回全国カレンダー展ではこのほか、三菱製紙の「2016 コーポレートカレンダー『It`s a fine day』」と竹尾の「竹尾デスクダイアリー」が、第1部門で銀賞を受賞している。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future1／25号」より