三菱製紙はこのほど、財務体質強化の一環として、連結子会社である三菱製紙販売・大阪支店の土地と建物を売却することを決めた。<売却の内容>
▽資産の名称:三菱製紙販売大阪支店(大阪市中央区久太郎町1-3-9ほか)の土地(1,471.81㎡)と建物(延床面積5,123.09㎡。オフィスビル)▽譲渡価額:15億1,900万円▽帳簿価額:1億1,200万円▽譲渡益:13億7,500万円(2018年3月期に特別利益として計上見込み)▽物件引渡し:3月26日
売却後、三菱製紙販売は売却先から賃借により引き続き同所で大阪支店として営業するが、9月を目途に新たに別の物件を賃借し、大阪支店を移転する予定。
カラー印画紙を値上げ
三菱製紙は4月出荷分より、三菱カラー印画紙(国内向け『MGシリーズ』全製品)を値上げする。上げ幅は15%以上。
同社の国内カラー印画紙事業は、市場縮小に伴う生産性の悪化と、原燃料資材のコストアップにより、収益は極めて厳しい状況にある。同社では、合理化とコストダウンを進めているが、「自助努力のみでの収益確保は困難なレベル」として、製品価格の改定を決めたもの。
株式会社 紙業タイムス社 「Future3/13号」より