全国段ボール工業組合連合会(=全段連)はこのほど、「段ボール産業物流問題改善へのご協力のお願い」を作成し、会員各社に発信した。
全段連は昨年6月、段ボール産業におけるドライバー不足の窮状を訴えるため、「段ボール業界における物流問題について」と題する文書を作成、会員各社がそれぞれの取引先へ理解を求めてきた。
昨今、段ボール製品の配送は、手荷役の多さや長時間の拘束など厳しい労働環境のため、とりわけドライバー不足が深刻化している。
全段連は2014年11月に生産性向上委員会(TFPコミッティー)を発足し、労働時間削減などの「働き方改革」に取り組んできたが、配送の担い手を確保するためには、段ボール配送のあり方を時代の要請に合わせて再構築し、ドライバーの労働環境改善を図ることが避けては通れない状況となっている。
全段連は今回の文書発信に当たり、「組合員企業が自主的判断により、着荷主となる取引先とともに物流問題に取り組み、段ボール配送のあり方を再構築することで、ドライバーの労働環境が改善されることを強く期待する」と述べている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future4/9号」より