去る5月24日、東京都内で日本印刷産業機械工業会の定時総会と懇親会が開催された。
最初に登壇した宮腰巖会長は、国内外の経済動向に触れつつ「2017年度における印刷産業機械の生産金額は対前年度比で+3.2%の2,043億円、中でも中国向け輸出が同+15.9%、段ボール製造機械を含む紙工機械が同+24%と大きく伸長し、全体を牽引した。今後も人手不足などを背景に、全機種が自動化・省力化投資の恩恵を受けるだろう」と期待を寄せた。
次に来賓挨拶で登壇した、経産省製造産業局の片岡隆一・産業機械課長は、「人類が狩猟で採取した時代は数万年、農耕は数千年、情報化社会は10年というディケイド(十年紀)だった。さらに現在の第4次産業革命はディケイドではなく、イヤー(単年度)で捉える必要がある。印刷機械業界においても、こうした時代の流れを心にとどめた1年としてほしい」と祝辞を述べた。
続いて日本印刷産業連合会の杉村亥一郎・常務理事は、今年7月に開催されるIGAS(国際総合印刷テクノロジー&ソリューション展)について触れ、「日本の印刷技術の魅力を海外の人々にも伝えたい」と抱負を語った。この後、森澤彰彦副会長が「7月開催のIGASを試金石としたい」と挨拶し乾杯の音頭を取り祝宴に移った。
株式会社 紙業タイムス社 「Future6/26号」より