日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合は9月12日、「東京港湾施設研修会」を開催した。

　紙類関係者を対象にした同研修会は、今回で9回目を迎える。当日はまず、事務局から「輸出業務のしくみ、輸入業務のしくみ」、「Marine Traffic」、「紙類の輸出入実績、パルプ及び古紙の輸出実績」、「最新版 受渡実務マニュアル輸出編」の資料が配られ、参加者は内容について説明を受けた。それによると、2017年紙類貿易の東京港扱い量は、輸出合計が全国の10.1％（20万5,572t）、輸入合計が33.8％（54万9,438t）、古紙輸出は44.6％（166万6,413t）を占める。

　続く洋上研修では、東京都視察船「新東京丸」で竹芝桟橋を出発して羽田空港・東京ゲートブリッジ外周まで、港内周辺施設を視察。大井・青梅のコンテナ埠頭やその他埠頭の活動状況、諸施設について、担当官による解説を聞いた。その後、地上100ｍから東京臨海部を眺望できる「東京ミナトリエ」で、東京都港湾局の田場川営業課長から東京港の概要について講習を受け、東京港の歴史と未来を紹介する展示を見学した。また、大井コンテナ埠頭「日本郵船バース」研修では、ガントリークレーンやコンテナヤードのコンテナ移動状況を視察した。

　32名の参加者はほとんどが初参加で、研修終了後は「現場が見られて勉強になった」「全コースが目新しく有意義だった」「コンテナの積み込みの注意点など実務の話も聞きたかった」といった感想、要望が寄せられた。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future１０/８号」より