日本製紙連合会が集計した8月の紙・板紙国内出荷は前年同月比△1.0%の211.9万t、13ヵ月連続の減少となった。うち、紙は△3.6%の103.6万tで15ヵ月連続減。一方、板紙は+2.2%の92.8万tと、3ヵ月ぶりの増加。主要品種のうち、新聞用紙、非塗工紙、塗工印刷用紙以外は前年同月比プラス。
紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比+13.8%の15.4万tで、32ヵ月連続の増加。うち、紙は+17.9%の10.5万tで、アジア向けを中心に13ヵ月連続のプラス。板紙は+6.0%の4.9万tで、東南アジア、東アジア向けを中心に6ヵ月連続の増加となった。
紙・板紙の在庫は3ヵ月ぶりに増加し、前月比+1.4万tの200万t。うち、紙は+5.8万tの136.3万tで、印刷・情報用紙を中心に主要品種は衛生用紙を除き増加した。板紙は段ボール原紙を中心に白板紙も減少して△4.4万tの63.7万tとなり、3ヵ月ぶりの減少。
〔主要品種の動向〕
*新聞用紙…国内出荷は前年同月比△6.8%の21.1万tで、10ヵ月連続の減少。
*印刷・情報用紙…国内出荷は同△4.1%の56.2万tで、15ヵ月連続の減少。メーカー輸出は+25.5%の7.7万tとなり、前月の減少から増加に転じた。
*包装用紙…国内出荷は+2.7%の5.8万t、2ヵ月連続の増加となった。メーカー輸出は△9.7%の1.6万tで4ヵ月連続の減少。
*衛生用紙…国内出荷は+0.2%の14.8万tで2ヵ月連続の増加。
*段ボール原紙…国内出荷は+2.1%の74.8万t、3ヵ月ぶりに増加した。輸出は+7.0%の4.7万tで6ヵ月連続の増加。
*白板紙…国内出荷は+3.6%の11.7万tと、13ヵ月連続で増加。
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/15号」より