日本製紙連合会が集計した9月の紙・板紙国内出荷は前年同月比△5.1％の199.0万t、14ヵ月連続の減少となった。うち、紙は△6.0％の107.2万tで16ヵ月連続減。板紙は△4.1％の91.8万tと、前月の増加から減少に転じた。主要品種はすべて減少した。

　紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比△4.4％の13.4万tで、33ヵ月ぶりの減少となった。うち、紙は＋2.8％の9.1万tで、東南アジア以西を中心に14ヵ月連続のプラス。板紙は△16.7％の4.3万tで、東アジア、東南アジア向けの減少により7ヵ月ぶりの減少となった。

　紙・板紙の在庫は2ヵ月連続で増加し、前月比＋5.6万tの206.2万t。うち、紙は△0.5万tの136.4万tで、前月の増加から減少に転じた。新聞用紙と塗工紙が減少している。板紙は段ボール原紙を中心に白板紙も増加して＋6.1万tの69.8万tとなり、前月の減少から増加に転じた。

〔主要品種の動向〕

＊新聞用紙…国内出荷は前年同月比△8.2％の20.5万tで、11ヵ月連続の減少。

＊印刷・情報用紙…国内出荷は同△5.9％の60.7万tで、16ヵ月連続の減少。メーカー輸出は＋10.8％の6.9万tとなり、2ヵ月連続の増加。

＊包装用紙…国内出荷は△0.8％の6.0万t、3ヵ月ぶりの減少となった。メーカー輸出は△20.7％の1.3万tで5ヵ月連続の減少。

＊衛生用紙…国内出荷は△3.4％の14.4万tで2ヵ月連続の減少。

＊段ボール原紙…国内出荷は△4.5％の73.1万t、前月の増加から減少に転じた。輸出は△17.5％の4.1万tで7ヵ月ぶりの減少。

＊白板紙…国内出荷は△2.2％の12.1万tと、14ヵ月ぶりの減少。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future１１/１２号」より