王子ホールディングスと王子ネピアは、日本ユニセフ協会と共同で行っている、開発途上国のトイレと水の問題を改善する「ネピア千のトイレプロジェクト」を、11年目を迎える今年も継続実施する。
支援対象国はこれまで同様、アジアで一番若い独立国、東ティモール。11月1日から2019年1月31日までの3ヵ月間、日本全国でキャンペーンを展開する。対象商品の売上金の一部でユニセフの「水と衛生に関する支援活動」をサポートし、東ティモールの屋外排泄根絶を目指す。
キャンペーンでは、パッケージに写真家・小林紀晴氏の写真を起用したプロジェクト告知商品を数量限定で販売。販売店の協力のもと店頭で告知活動を行い、世界の水と衛生の問題への関心を高め理解を深めてもらう。また、今回から浅田真央を起用し、プロジェクトの認知拡大と支援を呼びかけていく。対象商品は、『プレミアムソフト』シリーズや『ネピネピ』シリーズ、『鼻セレブティシュ』など。
東ティモールの人口は約110万人。国民の約50.2%が18歳未満であり、若い活気にあふれているが、農村部では保健や教育などの基本的なサービスが行き届いていない。「千のトイレプロジェクト第11フェーズ」では、マナトゥトゥ県にある6村21集落を対象に、衛生施設へのアクセスと利用状況を改善する。これにより1,743世帯、5歳未満児を含む11万1,179人に安全で衛生的な生活を提供する。
2008年のプロジェクト開始以来、東ティモールでは1万7,500基を超える世帯のトイレが完成したほか、学校や地域のトイレ、給水設備も改善された。それと同時に、乳児死亡率、5歳未満児の死亡率も改善している。
また王子ネピアでは、「ネピア千のトイレプロジェクト」に関するアンケートを2019年1月31日まで実施中。特設webサイト(https://1000toilets.com/campaign/)でアンケートに答えると、回答者に抽選でネピア製品が当たる。
株式会社 紙業タイムス社 「Future11/19号」より