テトラパックグループが先頃発表した年次レポート『テトラパック・インデックス』によると、世界のオンライングローサリー市場はこの数年で急成長している。
『テトラパック・インデックス』が報じた「世界の日用消費財(=FMCG)市場に関する最新調査結果」によると、2017年3月までの12ヵ月間のオンライングローサリー部門の売上高は、成長率1.3%だったFMCG分野全体を大幅に上回り、前年比2倍の30%増を記録。オンライングローサリー部門の規模は、今後もあらゆる販路を上回る速度で成長する見通しで、17~22年にかけての累積年間成長率は17.7%が見込まれるという。また同調査は、アジア市場の各地域について次のように分析している。
○上海、バンコク、ジャカルタ…インターネットや物流基盤などのインフラ整備に加え、消費者の利便性へのニーズの高さが成長の原動力となり、オンライングローサリー市場のシェアは2016年の4.2%から30年は7.3%に上昇する見込み。
○韓国…高品質なモバイル向けサービスがオンライン宅配サービスを支える先駆者的市場であり、オンライングローサリー市場シェアは30年までに16年を6.5%上回る17.8%に到達する見通し。
○日本…コンビニの人気と普及率が高いため、30年のオンライングローサリー市場シェアは16年の2.1%を1.4%上回る3.5%にとどまる見通し。
○インド…オンライングローサリー市場の30年までのシェア伸び率は、店頭での買い物を好む傾向があるため0.2%と低い。
株式会社 紙業タイムス社 「Future12/10号」より