大王製紙と一般財団法人mudef （ミューデフ）は、10月11日～12月10日の2ヵ月間、SNSを通じて世界の女の子を支援する「ハートサポート2019」プロジェクト（https://www.elleair.jp/hs/）を、昨年に引き続き実施する。 

　プロジェクト開始日である10月11日は、途上国の女の子達の人権について考え、教育とエンパワーメントの促進を啓発する「国際ガールズ・デー」。プロジェクトでは、対象のSNS（Instagram/Twitter）に、ハッシュタグ「#ハートサポート2019」をつけて、ハートにまつわる画像（ハートのポーズ、イラストなど）を投稿すると、1件の投稿につき1つの支援プランがアフリカのケニアに届けられる。

　支援先は、ケニアの首都ナイロビにある、約200万人が暮らすスラム街キベラの孤児・貧困児童のための学校。キベラに住む女性は貧困のため生理用ナプキンを買えず、不衛生な古い布や毛布の切れ端で代用するため、感染症や破傷風、膀胱炎などの健康被害が多く発生している。学校に通う女の子は、生理になると制服が汚れる・においがすることが原因で周囲からいじめられるため、生理期間中は自宅に引きこもるケースが大半を占めるという。

　昨年のプロジェクトでは、200万枚の生理用ナプキンを支援したが、今年はさらに一歩進め、「女性の自立」をサポートする支援を目指す。生理用ナプキンを使おうにも下着を持っていない子には、清潔な下着を支援。ほかにも、経血で汚れてしまった衣服を洗える洗濯用石鹸や、身体用石鹸などを届ける。また、物資だけでなく、女子生徒のための課外活動や、女性の悩みを相談できる女性教諭の雇用、学校卒業後に仕事を得やすくするための職業訓練プログラムなどのサポートも実施する。

　支援プランは、①下着1枚、②身体用石鹸または洗濯用石鹸１個、③トイレットペーパー１個、④女性教諭の雇用費半日分、⑤女子生徒のための課外活動費半日分、⑥職業訓練プログラム半日分、⑦ファッションショーの参加費１名分の7つで、投稿ごとにランダムに1つのプランが支援される（参加受付上限5,000件）。

　なお大王製紙では、生理用ナプキンの『エリス コンパクトガード』から、キベラの少女達が描いたハートのイラスト付き限定パッケージを数量限定で販売中。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future11/11号」より