日本製紙連合会が集計した9月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比＋0.2％の199.9万tと前月の減少から増加に転じた（以下、「％」表記は前年同月比）。うち紙は△0.7％の106.6万tで2ヵ月連続の減少、板紙は＋1.3％の93.3万tで前月の減少から増加に転じた。

　紙・板紙のメーカー輸出は△12.8％の11.7万tと11ヵ月連続の減少となった。うち、紙は△19.6％の7.3万tで11ヵ月連続減。アジア向けが減少した。一方、板紙は東南アジア向けが増加し、＋1.6％の4.4万t。

　紙・板紙の在庫は前月比＋1.9万tの221.2万tとなり、2ヵ月連続の増加。うち、紙は同＋0.9万tの145.0万tで、3ヵ月連続の増加。板紙は同＋1.0万tの76.1万tで、3ヵ月ぶりの増加。紙は印刷・情報用紙を中心に衛生用紙を除き増加、板紙は段ボール原紙を中心に白板紙も増加。

〔主要品種の動向〕

＊新聞用紙…国内出荷は△6.6％の19.2万tで23ヵ月連続の減少。

＊印刷・情報用紙…国内出荷は△4.0％の58.2万tで2ヵ月連続の減少。メーカー輸出は△30.5％の4.8万tで11ヵ月連続の減少。

＊包装用紙…国内出荷は△3.5％の5.8万tで6ヵ月連続の減少。メーカー輸出は＋10.0％の1.5万tで5ヵ月連続の増加。

＊衛生用紙…国内出荷は＋22.7％の17.9万tと、3ヵ月連続の増加。

＊段ボール原紙…国内出荷は2.6％の75.0万tで、前月の減少から増加に。メーカー輸出は＋0.8％の4.1万tとなり13ヵ月ぶりの増加。

＊白板紙…国内出荷は△2.8％の11.8万tで2ヵ月連続の減少。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future11/11号」より