発達障がいを持つ人達の声を反映して作られた、大栗紙工の『mahora（まほら）ノート』が、発売から1年半で販売数5万冊を突破、また取扱店が全国で300店を超えた。

　『mahoraノート』は、「光の反射を抑えた中紙」「識別しやすい罫線」「シンプルなデザイン」が特徴で、発達障がい者を支援するUnBalance（大阪市）とともに、当事者約100人の声を集めて開発された。2020年2月に2種類のラインアップでスタートし、販売拡大とともに寄せられた声に応えて、21年2月には34種を追加発売、全36種の品揃えとなった。

　発売当初はオンラインショップだけだったが、徐々に取扱店が増え、7月からは全国のロフト100店舗でも販売がスタート。その間、クラウドファンディングの実施や日本文具大賞の受賞、メディアでも取り上げられるなど、着実に知名度を上げてきた。同社では、「多くの方々に利用してもらい、また、寄せられた声を次の商品開発に生かしていきたい」としている。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future10/11号」より