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紙の業界ニュース

2021/12/27

=王子ホールディングス=ベトナム北部に段ボール新工場を建設

 王子ホールディングスは、ベトナム北部のビンフック省に、新たに段ボール工場を建設する。投資額は約50億円。敷地面積約6万3,000㎡、段ボール生産能力約700万㎡/月で、2023年7月の稼働を予定している。
 王子グループは海外事業の拡充を進めており、ベトナムでは北部3ヵ所、南部2ヵ所の計5ヵ所に段ボール工場を持つ。さらに現在、南部地区で3ヵ所目の新工場を建設中で、今回は、需要の伸びが期待される北部地区での4ヵ所目の段ボール工場となる。なお新工場は、東南アジア・インド・オセアニア地区で王子グループ36ヵ所目の段ボール製造拠点となる。

プライム市場を選択
 王子ホールディングスは、来春に予定されている東証の新市場区分移行に当たり、「プライム市場」を選択することを発表した。同社は7月の一次判定で、プライム市場の上場基準に適合するとの通知を受けている。
 また王子ホールディングスは、世界的なESG投資指数であるDJSIの「Asia Pacific Index」構成銘柄に2年連続で選定された。DJSI Asia Pacific Indexは、アジア太平洋地域の主要企業を対象とした指数で、2021年度は対象企業609社の中から153社(うち日本企業77社)が選定されている。

自動車用ウィンドウフィルムを開発
 王子ホールディングスと、グループ会社の新タック化成は、遮熱性と光線透過性に優れた自動車用ウィンドウフィルムの開発に成功し、このほど試験販売を開始した。
 自動車用ウィンドウフィルムは、遮熱、紫外線カット、プライバシー保護の機能や、デザイン性を付与できる窓ガラス用フィルムとして幅広く使用されているが、従来品では高い遮熱性と光線透過率の両立が難しかった。しかし、両社が開発したウィンドウフィルムは、車のフロントガラスやフロントサイドガラスに使用可能な光線透過率を確保しつつ、優れた遮熱性を実現している。今後は、異なる性能を付与したウィンドウフィルムや、ウィンドウフィルム以外の自動車用粘着素材の開発も進めていく方針。
 

株式会社 紙業タイムス社 「Future12/27号」より

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