日本製紙連合会が集計した8月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比＋2.8％の176.6万tで、2ヵ月ぶりのプラスとなった。以下、％表記は前年同月比。
　国内出荷のうち、紙は＋0.2％の84.9万t、板紙は＋5.3％の91.7万t。用途別では、グラフィック用紙が△1.5％の59.6万tで7ヵ月連続のマイナス、パッケージング用紙は＋4.9％の101.8万tで2ヵ月ぶりのプラス。主要品種は新聞用紙、非塗工紙を除きプラスとなった。
　紙・板紙のメーカー輸出は＋5.7％の15.8万tで5ヵ月ぶりのプラス。うち、グラフィック用紙は塗工紙が東アジアおよび東南アジア向けで減少して△11.2％の4.3万tとなり、2ヵ月連続のマイナス。パッケージング用紙は段ボール原紙が東アジアおよび東南アジア向けで増加して13.6％の11.6万tとなり、5ヵ月ぶりのプラス。
　紙・板紙の在庫は前月比＋2.1万tの195.6万tで3ヵ月ぶりの増加。うち、グラフィック用紙は新聞用紙、印刷・情報用紙ともに増加し、同＋4.4万tの85.6万tで3ヵ月ぶりの増加。パッケージング用紙は段ボール原紙が減少して同△2.3万tの100.6万tとなり、2ヵ月ぶりの減少。衛生用紙は9.4万tで前月比横ばい。
〔主要品種の動向〕
＊新聞用紙…国内出荷は△8.4％の14.9万tで15ヵ月連続マイナス。
＊印刷・情報用紙…国内出荷は、非塗工紙以外はプラスとなり、＋1.1％の44.7万tで2ヵ月ぶりのプラス。メーカー輸出は△11.2％の4.3万tで2ヵ月連続のマイナス。
＊包装用紙…国内出荷は＋4.6％の5.4万tで17ヵ月連続のプラス。メーカー輸出は＋2.7％の1.5万tで3ヵ月連続のプラス。
＊段ボール原紙…国内出荷は＋6.2％の75.3万tで2ヵ月ぶりのプラス。メーカー輸出は＋23.9％の8.6万tで2ヵ月連続のプラス。
＊白板紙…国内出荷は＋3.7％の10.5万tで4ヵ月連続のプラス。
＊衛生用紙…国内出荷は＋6.3％の15.2万tで10ヵ月連続のプラス。
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future10/10号」より