王子ホールディングスはこのほど、企業などの環境への取組みを評価する国際的な非営利団体、CDP（本部：ロンドン）から、フォレスト（木材）分野で最高評価の「Aリスト企業」に初めて認定された。
　世界有数のESG評価機関であるCDPは、独立した手法で企業を評価し、「A」から「D－（マイナス）」でスコアリングしている。2022年は過去最高の約1万8,700社が環境情報開示に応じ、気候変動、フォレスト、水セキュリティの3分野で330を超える企業が「Aリスト企業」に認定された。Aリスト企業のうち、日本企業は世界最多の91社で、また日本企業のAリストのうち、気候変動は74社、フォレストは4社、水セキュリティは35社で、いずれも世界最多だった。
　王子HDの磯野裕之社長は、「王子グループはその存在意義として、『森林を健全に育て、その森林資源を活かした製品を創造し、社会に届けることで、希望あふれる地球の未来の実現に向け、時代を動かしていく』を掲げている。Aスコア獲得は、王子の存在意義を実践する全従業員の励みになる」と語っている。

DJSI Asia Pacificの構成銘柄に選定
　王子HDは、世界の代表的なESG投資指数「Dow Jones Sustainability Index」（＝DJSI）の「Dow Jones Sustainability Asia Pacific Index」（＝DJSI Asia Pacific）構成銘柄に、3年連続で選定された。
　22年度のDJSI Asia Pacificは、アジア太平洋地域の主要企業24業種から、156社（うち日本企業74社）が選定されている。
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future1/2号」より