栗原紙材、栗原正雄会長の長女・利佳さんと夫君のニコラ・ロッシ・ジョルダーノ氏は、日本で本格的な歌曲を聴かせるデュオとして知られ、不定期に開かれるコンサートには紙業関連業界からも熱心なファンが多数訪れている。
　そのジョルダーノ氏が来たる1月21日（土）、東京・銀座の王子ホールで上演される、プッチーニ作曲の歌劇『トスカ』に、ヒロイン/トスカの恋人役カヴァラドッシ役で出演する。さらに当日は、夫妻の長女・栗原ジュリアさん（11歳）も羊飼いの役で初舞台を踏み、歌を披露する。
　イタリアのジェノバで生まれたジョルダーノ氏は、歌劇『アイーダ』のラダメス役でデビューした後、世界の主要劇場に出演。特にロンドン/コヴェントガーデンのロイヤル・オペラ・ハウスで『トスカ』が上演された際には、アンジェラ・ゲオルギューとの共演で空前の成功を収めた。今回は氏にとって久しぶりの『トスカ』出演となるが、利佳夫人によると「現役時代の感覚や声を取り戻しつつ稽古に励んでいる」という。
　会場となる王子ホールは座席数315の小ホール。普段はピアノや弦楽のソロリサイタル、室内楽のコンサートなどが行われており、大規模な舞台装置を必要とするオペラが上演されるのは異例。小ホールであってもオペラの醍醐味を存分に味わってもらうため、今回の上演ではプロジェクションマッピングが用いられる。また伴奏はピアノのほか、ヴァイオリン2、ヴィオラ1、チェロ1という最少限の編成で、個々の音色を引き立てつつ歌との一体感を演出する狙いだ。開催概要は以下の通り。
☆会場…銀座 王子ホール
☆日時…1月21日（土）13：30開場14：00開演
☆演目…『トスカ』全三幕（日本語字幕付きイタリア語上演） ＊指揮：小津準策 ＊演出：大野光彦 ＊演奏：アンサンブル・ユリエール ＊舞台監督：穂苅竹洋 ＊プロジェクションマッピング・字幕：荒井雄貴
☆配役…トスカ／相馬百合恵、カヴァラドッシ／ニコラ・ロッシ・ジョルダーノ、スカルピア／与那城 敬、看守／玉山彰彦　堂守／木村雄太、スポレッタ／三村卓也、羊飼い／栗原ジュリア
☆料金…一般5,000円、学生3,000円〈全席自由〉
☆主催…スタジオ・ユリエール
☆後援…イタリア大使館
　なお、チケットの申込みは下記のスタジオ・ユリエールまで。
FAX 0463-61-7595
hideyuriyoidai@gmail.com
TEL 090-4943-4928

株式会社　紙業タイムス社　「Future1/16号」より