コクヨグループのカウネットは、2022年12月26日開催の臨時株主総会で、代取社長に宮澤典友氏、社外取締役に野口竜司氏が就任することを決議した。
　新体制では、Eコマースやテクノロジーの活用に知見を持つ宮澤典友代取社長（新任）、IT領域で豊富な経験を持つ内田一雄取締役、AI活用やDX推進を最前線で行ってきた野口竜司社外取締役（新任）、平田博史監査役の経営陣により、データやAIなどを活用してCXデザインを強化する。

紙資源リサイクルサービス「Loopa」を開始
　カウネットは、1月4日から法人向け紙資源リサイクルサービス「カウネットLoopa（ルーパ）」を開始した。
　カウネットLoopaは、オフィスから排出されるさまざまな紙資源を「簡単に」、「便利に」、「安心して」リサイクルするサービス。その第一弾は、紙パック・紙コップリサイクルの「Loopa Drink（ルーパ・ドリンク）」、機密文書リサイクルの「Loopa Safe （ルーパ・セーフ）」、ミックスペーパーリサイクルの「Loopa Mix（ルーパ・ミックス）」の3つで、各サービスはオフィス通販「カウネット」と、オフィス用品一括購買管理システム「ウィズカウネット」、間接材一括購買管理システム「べんりねっと」の会員企業に提供される。回収した紙資源は協力工場で溶解されて原料となり、カウネット社のプライベートブランド「カウコレ」シリーズのトイレットペーパーなどの紙製品に生まれ変わって販売される。
　その中でも、カウネットがとりわけ注力するのが「Loopa Drink」。紙パックや紙コップはリサイクルの禁忌品として扱われ、燃えるゴミとして焼却処分されているのが現状だが、一方で、企業から排出されるコピー用紙などの洋紙系古紙が減少傾向にあり、家庭紙などの原料が不足するという問題も浮き彫りになっている。また、昨春プラスチック資源循環促進法が施行されたのを契機に、紙パック飲料の需要が拡大傾向にある中、リサイクルに向けた紙パック・紙コップの回収率アップが課題となっている。Loopa Drinkは、飲料メーカー、紙パックメーカー、紙コップメーカー、再資源化工場、段ボールメーカー各社の協力により、業界を超えた取組みとして始動、今後、協賛企業や導入企業を拡大しながら紙パック、紙コップの回収率向上を目指す。
　Loopa Drinkの第一期協賛企業は、アイザック、伊藤園、エルビー、カゴメ、コアレックス信栄、サンナップ、日本テトラパック、ポッカサッポロフード&ビバレッジ。協賛企業として参加した日本テトラパックは、「紙容器リサイクルの課題の一つは回収拠点の少なさ。Loopaサービスはオフィスで飲用後、その場でリサイクルへのアクセスを可能にする。今後、より多くの方々が紙容器リサイクルに参加することを期待する」とコメントしている。
【カウネットLoopa専用サイト】https://www.kaunet.com/kaunet/grp/K0025/27893/
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future1/30号」より